畑と牛と要相談。~十勝清水の農家のブログ~
日々の出来事、読書の軌跡等を記した雑記帳です。
プロフィール

つなぎ時々スーツ

Author:つなぎ時々スーツ
「食べる喜び、つくる喜び」を提供する会社をつくって、北海道農業を世界に誇れる産業にすることが目標。現在は縁あって札幌の建設(環境)コンサルで働くかたわら、中小企業診断士試験の2011年度試験一発合格を目指して、夜な夜なスタバで勉強する日々。夢は「平成の渋沢栄一」と言われるようになることです。



最新記事



最新コメント



最新トラックバック



月別アーカイブ



カテゴリ



FC2カウンター



検索フォーム



RSSリンクの表示



リンク

このブログをリンクに追加する



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



QRコード

QRコード



スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


根っこが生きてれば大丈夫。
砂糖の原料となるてん菜(ビート)ってやつは、
北海道で導入された直後こそは直播が一般的だった。

しかし、ペーパーポットによる育苗技術が開発されてから、
現在はハウスにて育苗→畑に移植というのが一般的。

最近は省力化を図るために、直播が見直されつつあるが。



で、ビートってやつは、ハウスでの温度管理がひじょ~に難しい。

乾燥状態になって、低温だと発芽しないわ、
発芽しても成長が止まるわ。

それを避けるために沢山水をやって温度を高くしすぎると、
今度は葉っぱばっかり伸びて、
ひょろひょろのなんとも弱々しい苗に育つわ。


ビートについてよくよく調べてみると、
実はあいつらの出身地(=原産国)は地中海沿岸性気候な地域。

実は乾いている気候が大好き(多分)。
ということに気がついた。

そこで去る一昨年、ビートの育苗管理において、ある仮説を立てた。

ギリギリまで水分を抑えれば、
根が水分を求めて地下へ地下へと伸びることで、
頑丈な根を張らすことができるんじゃないか、と。

そうすれば、日高山脈の山麓地域特有の
春先(移植直後の時期=ゴールデンウィーク)に吹く大風にも
耐えうる苗を育てることができるんじゃないか、と。


で、やってみた。

散水するときは、じれったくなるほど、じっくり散水。
地中深くまで水が行き渡るようにする。

あとは待つ。根っこより下が乾かない程度を見極めて、
ぎりぎりまで散水するのを控えた。

すると、移植するころには、
ポットの下に真っ白になるくらいの根が生えるようになった。


そして畑への移植が終わって一息ついた5月中旬。

猛烈な大風が吹いた。
移植したばかりで、根付いているかも怪しい苗たちが、
風によって舞い上がった土粒子に叩かれた。

容赦なく。

そして大風が吹いてから数日後、
移植後のビート畑は見るも無残な状態に。

これを受けて、近隣では移植したビート畑を潰す農家もちらほら。


でも、親父と相談の結果、うちは潰さないことにした。
ビートたちの底力を信じて。


大風が吹いてから1週間ほどたったのち、
風害にあって弱っていた苗たちから緑の小さいながらも
命のエネルギーを感じさせるような緑色の葉が出てきた。

半分諦めていたが、見事に復活した。

結局、その年は長雨の影響もあって平年作とはならなかったが、
大風に当たったことを考えれば上々の収量となった。



そして、このビートたちからある教訓を得た。

根っこが生きていれば大丈夫、と。
丈夫な根を育てれば、多少の環境の変化や逆境にも負けない、と。


診断士の勉強をしていて不意に思い出した。

表向き、目立った成果は出ていなくても、焦る必要はない。
まずは基礎をしっかり固めて地力をつけることから。

そうすれば、多少のことでは動じなくなる。


なんてね。


農業の世界で生き抜くための、基礎を固める。
しっかり根を張る。

今年1年はそんな1年にできればグッジョブかな。



スポンサーサイト



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。